
実務ガイド / 更新確認 2026年10月7日
税理士事務所の繁忙期管理:資料締切・進捗・レビューを設計する
受任案件の作業量を仮置きし、未回収・入力・レビュー・送信待ちを見える化する方法です。
繁忙期の進捗表は法定期限を独自に決める道具ではありません。対象年分の公的な期限を確認したうえで、事務所内の資料締切やレビュー日を別に設定します。
この記事を読みながら決めること
仮の工数と案件状態から担当配分を見直す。
仮の工数を置いて偏りを見つける
例えば数件の案件を対象に、資料整理、入力、質問対応、レビューに必要な時間を仮置きします。これは実績統計ではありません。初週の実際の記録で見直し、一人にレビューと送信が集中していないかを確認します。
未回収とレビュー待ちを別にする
依頼者からの不足資料待ちと事務所内のレビュー待ちを同じ「進行中」にまとめると、次に連絡すべき相手が見えません。状態変更の条件と担当者を決め、止まっている理由を短く記録します。
例外時の連絡経路を設ける
期限に影響しうる不足や判断事項は、通常のリマインドから切り離して責任者へ上げます。所内締切を法定期限と誤認しない表示にし、対象年分の期限は国税庁の発表と照合します。
案件状態の定義例
| 状態 | 完了条件 | 主担当 | 次に動かす人 |
|---|---|---|---|
| 未回収 | 必要資料一覧と期限を通知 | 窓口担当 | 依頼者・担当者 |
| 入力中 | 受領資料を記帳・照合中 | 記帳担当 | レビュー担当 |
| 確認待ち | 論点・質問・回答期限を記録 | 税務担当 | 依頼者・税理士 |
| レビュー待ち | 入力と資料の点検が完了 | レビュー担当 | 税理士 |
| 送信待ち | 承認・権限・提出準備済み | 送信担当 | 確認担当 |
この表は作業分担の整理例です。個別の法令要件・税務判断は一次資料と案件条件を確認してください。
進め方のチェックリスト
- 対象案件と担当を一覧化
- 作業時間を仮置きして実績で調整
- 未回収・入力・確認・レビューを分ける
- 期限影響のある例外を上申
- 毎週担当偏りと滞留を見直す
一次資料
- 国税庁 所得税の確定申告(確認日 2026-10-07)
- 国税庁 税務代理権限の明示(確認日 2026-10-07)